宮本武蔵の「五輪書」には他流を徹底的にディスる「風の巻」という章があります。
これは自分の兵法をアピるためのネガキャンというよりは、間違った兵法が出回っては困る、という思いがあったのだろう。
だがぼくはそれには従わず「オレのナンバこそが絶対正義だ」という気持ちでやらせていただきます(えー)
普通の歩き方です。
逆に普通の歩き方チャンピオンです。
この軸のぶれなさは素晴らしいと思います。
しかし「ももを上げて下ろす」という足運びをしている限りはナンバにはなり得ないと思います(あと喋り方が怖いです…)
すごく効率が悪いです。
片足に体重を掛けてもう片足を動かすという発想はいいです。
しかしその動かした足が前に来てもまださっきの足に重心が残っているので後傾姿勢になってしまっています。この後前足に重心を移すという一手間が必要になり、結局それは「後ろ足を蹴る動作」になるのでただゆっくり歩いてるだけの普通の歩き方です。
コメントにもある通りそれで10m歩いてみろと言いたいですね(あと下駄が擦れる音が嫌です…)
動き的にはいい線いってますがやはり左右の重心移動が疎かです。
これだと後ろ足にかなり荷重が残ってるんじゃないかな?足を地面に着いた時点で重心を移すためにはもっと上体の動きが欲しい。
2番が正解です。
メリットが感じられないと書かれていますがそれは言うことなしということでしょう。やはり上体の揺れを気にしておられますがそうした方が進めるので問題ありません。
これは一見ふざけてるように見えますが割といい線いっています。
ガニ股になることで片足に体重が乗りやすくなるので(体を左右に分割して、それぞれの重心を考えるとわかりやすい)足が勝手に上がる感覚を得やすいと思います。その感覚を保ちながら脚を狭めていけば普通のナンバ歩き(?)が完成するはず。これは次の動画のネタにするかもしれない(まだナンバ引っ張る気なのか)
「ナンバは走らない」と言っているがぼくはむしろ逆だと思う。
というのも(ぼくの考える)ナンバでは前足を下ろした瞬間に後ろ足が自動的に上がるので両足を地面についてるのがほんの一瞬なのだ。そして前脚のバネを強くすればその一瞬すらなくなる。つまりナンバ歩きとは言うがほとんど走りなんですよね。だからぼくのデモンストレーションもほぼ走りになってる。もうちょい普通の歩きも見せるべきかと思ったが自然にこうなってしまうんすよ。
だからナンバの判別方法として後ろ足がべったり着いてるのはエセと思っていいと思う。
というわけで、古武術といえばこの人だが、やはりこれもエセである。
本当にこれで200km走れると思ってるんだろうか?
そもそもナンバの利点として歩幅をアピっているのが既におかしい。前回の記事でも書いたように脚を「突き立てる」動きが必要なナンバは必然的に脚を垂直に近い角度で下ろすことになるので歩幅はそれほど取れない(すげージャンプしながら走れば話は別です)。歩幅だけで見ればかよちんの効率の良い歩き方の方がよっぽど効率的だ(しかしこの歩き方はふくらはぎを酷使する)
こっちの動画では「半身半身では歩きにくい」という意見を挙げつつそれに対して反証していないのでそれは認めちまってるのかと思うが、それは前回も書いた通り回転モーメントを考慮していないからだ。
階段の例では自然と右の状態ができているのに平地では足が前に出すぎているために体をうまく回転させることができていないのだと思う。
もっともこの人は人の意見を聞いて自分の考えを改めることのできる柔軟性を持っている人らしいので今はこうじゃないのかもしれない。でもそう言われると過去の動画に対して軽々しくツッコミを入れられなくなるのできついぜ。だからぼくも言っておく。
この記事の内容は過去のものである可能性があります(ぉ
最後に一番惜しいやつを。
腕の振りの発想自体はいいですが振り切れてません。
肩の動きについて質問してる方がいますがこの人はかなり鋭いなと思いました。
どんだけ腕を振っても肩が1mmも動かなければポッケに手と同じだと思いませんか。
明確な意思を持って腕を振るからにはやはり肩の動きが発生すべきとぼくは思うよ。
ただこの講師の方はこの歩き方でうん十km歩けたというので実際には肩が動いているのかもしれません。
人間疲れた時に出る動きが一番自然な動きって言いますしね。
というわけで現在出ている「ナンバ歩きを称する動画」に対してまんべんなくツッコミを入れさせていただいた。
もっと全方位攻撃になるかと思ったけど割といい線いってるのもありましたね。
もっと古めかしい文献とかも読んでみたいが電子化されてないのがしんどい。
ただポンピングの体重移動に裏打ちされたぼくの理論は普通の人には辿り着けないものだと思っているし、あえて他の言説を見て回る必要もあまりないんじゃないかと思う。それ誰々理論と同じだよ、と言われたらそれはそれで嬉しいけど。