最近普通に更新できているのでこのコーナーは必要ないのだが、予告したので書きますよ。
前回はアキレス腱の伸ばし方について書きました。
そして最後にこの動きが役立つ場面があると書いて締めましたが…
まあ既にタイトルでネタバレしてますが今回は歩き方ですね。
そもそも何故アキレス腱の記事を書いたかというと、ぼくは普段歩いていると人を追い越してしまうことが多く、何でかなあと思って見てみると歩く時にアキレス腱が伸びてない人が多いようなのです。
別に脚の長さを自慢したいわけじゃないですよ。そもそも脚の長さなんてせいぜい10cmくらいの差でそこまで違いが出るとは思えません。だから歩き方そのものが違うのではないかと思いました。
今回はかよちんを使ってその違いを見てみましょう。
アキレス腱を伸ばさない歩き方
今回はこの直立状態から右足を一歩出して前進するという設定で見ていきます。
このように右足を上げてスタートするわけですが、次に注目です。
右足を下ろした時の左足の角度が重要です。
アキレス腱を伸ばしていないので左脚が後ろに出た時点で踵が浮きます。
スケボーの記事で書きましたが、人間の足は拇指球と踵で体重を支えるようになっていますが、ここでは完全に拇指球だけになっていることを覚えておいてください。
簡単に言うとアキレス腱を伸ばさない歩き方は、爪先で地面を蹴っているということになります。
アキレス腱を伸ばす歩き方
右足を上げるところまではさっきと同じですが下ろすところが違います。
このように左脚が後ろに出た時点で踵が地面に着いています。
これによって何が起こるかという話ですが…ここで前回の画像を見てみましょう。
正しくアキレス腱を伸ばしている場合、体重がまっすぐ後ろ足にかかるという話でした。
そう、今体重は後ろ足にかかっているのです!(何回言うねん)
そしてその体重は地面に着いている踵にかかっています。
つまり今かよちんの左脚は前に倒れかかった棒のようになっているはずです。
すなわち地面を蹴らなくても前に進む状態ということです!
これってどっかで見た気がしませんか?
これまたスケボーの記事で書いた無足之法と同じ状態なのです(さすがにここまで見てる人いないだろうなー)
この絵では棒人間なので描かれていませんが実は踵の働きが超重要なんですよ。
ここで拇指球に体重がかかっていると、足首がクッションになって吸収されちゃいます。
かの宮本武蔵も「五輪書」において「爪先を少し浮けて踵を強く踏むべし」と書いているように、前進動作において踵の働きは超重要なのです(2回目)
武蔵もアキレス腱めっちゃ伸びてたんだろうなあ…
さて、かよちんに戻りますが、このようにアキレス腱を伸ばすことで勝手に前に進むようになり歩きの効率がめっちゃ良くなるわけですが、ここで終わりではありません。
実はこの状態、まだ右足は地面に着いておりません!
(着いてるように見えるがスレスレだと思ってほしい)
ここからさらに動きを加えていきます。つまり…
爪先で地面を蹴る!!
これによりさらに前に進むことができるのです。
まとめると、アキレス腱を伸ばす歩き方は踵を使って前に倒れる+爪先で地面を蹴る動きということです。
めちゃめちゃ効率がいいということがわかると思います。
まあ実際は靴の構造的にアキレス腱が伸ばせないことが多いのだが…
(革靴だとベロの部分が足首に食い込んだりするよね)
伸ばせる人は試してみるといいと思うよ!
余談
今回の記事には参考文献があります。
https://mie-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=3239&file_id=17&file_no=1
倒れる動作を使って歩くことで筋力節約できて動きも早くなるよ!的な論文です。
(よく読むと膝関節の脱力を使ってるので今回の話とは少し違うんだけどね)
武蔵の爪先浮かす記述はこの論文で知りましたね。一説では小次郎をフクロにしたという武蔵ですがやはり武術に関しては一家言あったんだなあと思う。