最近ネタの肥やしにならないかと体の使い方関連の本を読み漁っているのですが、この本の内容はまさに我が意を得たりという感じだった。
前半こそ「
有酸素運動、
無酸素運動って言うけど結局は酸素使ってんだぜ」みたいな
クソどうでもいい話が展開されますが、
二軸理論が出てきてからの勢いがすごい。
これをタイトルに入れればいいのにと思いました。
二軸理論というのはものすごくざっくり言うと背骨中心の動きではなく、肩→股関節→足のラインを中心として左右の体を連動させる理論と言いましょうか。
で、この理論のきっかけとなったのがあの
カール・ルイスの走りの研究だという。以下に覚えてる内容をざっくり書きます。
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カール・ルイスの走りを当時の日本人スプリンターと比べてみたところ、
後ろ方向への脚の振りがクソ速いことがわかったので、真似して後ろに振ろうとしてみたが上手くいかなかった
はい、ここです。
脚は真下に下ろすんです。
これはぼくがこれまでの記事に書いていた脚を突き立てる動きそのものです。
走る時に前に進もうと思うとどうしても後ろに蹴りたくなりますが、後ろに蹴る動作というのは体重を押して移動する、すなわち
重力に逆らう行為です。一方脚を突き立てる動作は
体重をそこに置く動きなので重力と喧嘩しません。実際
カール・ルイス(ここはモーリス・グリーンだったかもしれない)の走りで地面に一番力がかかってたのは真下方向だったという。
しかし真下に力をかけても上に反発するだけで進まないんじゃないかと思いますよね。ではどうやって前に進んでいるのでしょうか?
ターンオーバーとは入れ替えることです。
そう、
カール・ルイスは
左右の脚を入れ替えながら、そこに体重を置いていくことで速く進んでいたのです。
まさにぼくのこの説明と同じことをしていたのです。
あまりに一致しすぎて知ってて言ってるみたいになってるよ。すげーな。
一つだけ違うのは、ぼくは股関節の捻りで進むと言っているけど、それだけでは走りに必要なスピードを出すことはできません。むしろ走りになればなるほど捻りの動作はなくなっていって、左右の足が平行線で進む感じになるという。
ぼくの走りを見てもそんな感じになってる気がする。では捻りの動作も、後ろに蹴る動きもなくどうやって推進力を得ているのか?これは次回の動画のネタにしたいと思います(もったいぶるなー)
(追記:過去記事見直したら既に書いてたわ)
んで、前に出た脚に体重を置くためにはそこに体重がまとまってなくてはいけない。そこで二軸理論になるわけです。背骨中心の動きだと、右脚に体重が乗った時に左腕でバランスを取ろうとしますが、これだと体重が乗り切らず後ろに残ってしまう。体重を「まとめる」ためには上体をそっち方向に傾けていけばいいので、ぼくが重要視している肩を下げる動作はまさにそれをやっているわけです。もちろん肩を下げても骨盤が逆になっていたら上体は傾かないのでそこの連動は必須ですよ。
体重を片脚に「まとめる」ことができればもう片方の脚は重力から解き放たれ、ものすごく楽に動かすことができます。
そのことはここで説明してますね。このように左右の軸を切り替えて進むのがターンオーバーであり、二軸の動きということです。
これができると走りだけじゃなくて投げるとかいろんな動きに応用できるらしいよ!
知らんけど。