ぼくのSix Wheels(僕六輪)

スケートボードのジャンルの一つ「クルーザー」についてのブログです

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ぼくのスケボー:リバースピンとかじゃなくてぇー トラック自体がー逆っさ!②

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YouTubeの新着動画に突如現れたリバースリアトラックの文字。

一体何なのか!?

 

まあ既に答え書いちゃってますが後ろトラックを前後逆に付けることですね。

そんなことして大丈夫なの!?と思うかもしれませんが、普通のスケボーでそれをやると平行移動しかできなくなりSTGの自機みたいな動きになります。

これじゃ乗れたものではありませんね。

何故そうなるかというと普通のスケボーは前後のトラックが同じ、もっと詳しく言うなら前後のトラックのキレ角が同じだからなのです。

では前後のキレ角が違うとスケボーに何が起こるのか?を図解したいと思います。

だいぶ難しい話なので心してついてきてくださいね!

 

さて、まずここにスケボーがあります。

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真面目にやれ

やってるし!

このスケボーは普通の前後で同じトラックのスケボーと考えると、曲がる時のトラックの動きは↓のようになります。

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この時、前後のシャフトの延長線の交点からピボット間を結ぶ線に垂線を下ろすと(ついてきてね)

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点Pが得られる。

これは何かというと曲がる時の板全体の回転軸だ。

つまり、この板で左右に曲がる時の動きは

f:id:sattin0107:20191205233220g:plain

こんな感じになるということだ。

この動きは後輪が曲がる方向と逆に動いているので推進力がロスしているというのは前に書いた。

それを防ぐためのカスタムが前後のキレ角変更だ。

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前後のピボット角を弄ることでキレ具合に変化が生じこのようになる。

先ほどと同様点Pを求めてみると

f:id:sattin0107:20191206040354p:plain

点Pがさっきより後輪に近くなった(あ、上が前だったんだこれ)のがわかりますね。

ということは板の回り方も変わるということで

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このように後輪を残す感じの回り方になります。自動車と同じ感じですね。

これによりポンピングの「後輪で路面を押す」力がダイレクトに伝わるようになり、効率がアップする。

また、トラックなどでおなじみの内輪差により後輪は前輪より早く曲がろうとするため、後輪から前輪への圧力が発生しこれも推進力になると考えられる。(この辺自信ないなー)

とまあいい事ずくめなんですがこれでもまだ後輪は微妙に逆側に行ってるんですよね。

ここを突き詰めていくとピボット10度とかいうえげつないセッティングになるわけですが、それでも足りないと感じたらどうするか?

 

そう、後ろトラックを反転させるのです。

これによりピボット角はマイナスの世界に突入。

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前後輪のキレ方はこうなります。何これ。こんなのあり?

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点Pも板上からログアウトしてこんなとこまで来てしまう。マジかよ。

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そして曲がる時の回転はこうなる。ヤバすぎでしょ。

とまあ自分で作図しながら信じられなくなってしまったので、次回はいよいよ実際の板をカスタムして本当にこうなるのか検証してみます。

 

ちなみに数学に明るい方ならお気づきかと思いますが、普通の前後同じトラックで後ろトラックの反転を行った場合、シャフトの延長線は平行となり、交わらないので点Pも存在しない*1ことになります。この点は出ねぇよぉ!(これが言いたかった)

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*1:点Pがないことに納得がいかなければ、極限の考えを用いて後輪のキレが少ない状態から平行まで持っていったとすれば点Pは無限遠となる。いずれにせよ板は回転しない(正確にはめっっちゃわずかに回転しているが目には見えない)

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